Enews'S ARCHIVE

  • コロナ禍における言語教育 バンクーバー日本語学校校長・教育部長 Mark Batt バンクーバー日本語学校では、文化的、言語的に多様なバックグラウンドを持つあらゆる年齢層の人々に日本語を学ぶ機会を提供しています。日本語の背景にある豊かな日本文化の理解・体験に繋げ、多文化・多言語学習を活かして、世界で活躍できる人材へと育成することを目指しています。 マルチリンガルである事は、ドアの鍵を持っているようなものです―コミュニケーションを取る事で、様々な価値観や考え方を持っている人々が集まる部屋に入る事が出来、多彩な人間関係を築けます。このように、多様な社会経験が得られるようになると、私たちはより広い視野で物事を見る事が出来るようになります。 言語を学ぶうえで最適な学習法は、日常生活のあらゆる場面で学習した言語と接する機会を作る事です。残念ながら、新型コロナウイルスの影響で日本語の上達にかかせない社会的交流が制限され、新たな方法、可能性を模索せざるをえなくなりました。 教師と生徒が直面する課題は、言語学習を取り巻く環境が大きく変化し、教え方や学び方を見直す必要に迫られた点で似ています。コロナとの共存を模索する日々は大変でしたが、言語教育における方法や優先順位を見直す機会を与えてくれました。 従来の教え方としては、まず単語やフレーズを学び、次にグループに分かれクラスメートと繰り返し練習するという方法が一般的でした。教師は会話練習を聞き、必要に応じて励ましや添削を行ないます。実習時間と指導時間の割合は、教師の好み関係なく、授業時間やプログラムの構成上、前者が多くを占める傾向にあります。 オンライン学習の導入に伴い、学習に必要なコンテンツを適切に提供しつつ、いかに生徒の興味・関心を引き続けるかを考える必要が出てきました。生徒はオンラインで多数のリソースにすぐにアクセスできるので、私たちはそれを活かし、エンターテイメント性があり実践的でリアルな場面での日本語のコンテンツを、例として提示することができます。例えば、YouTubeの動画コンテンツ、日本のポップカルチャーやJ-popの抜粋、さらには学校の教職員で行う寸劇なども一案として考えられます。 これはまた、動画や音声コンテンツの活用に関して、積極的な関与と言語習得を促進するためにこれまでとは違った考え方をする必要性を私たちに示しました。メソッドは数多く存在し、この記事の目的ではないため割愛しますが、先に述べたような環境変化は私たちに言語を教えるためのアプローチ法やリアルな場面の実例を提示するなどの方法を見出させました。私たちは、コロナ禍における指導環境の変化を、言語を学ぶために必要なことは何かを再評価する機会と捉え、この学びを対面式クラスでの指導においても活かしていくべきです。 特に子供たちに関しては、教室で座ってただ聞いたり繰り返したりする授業よりも、スマートフォンやiPad、デスクトップや、アプリ画面を通して教えた方が効果的なこともあります。今こそ、学校の特色であるコミュニティ内での交流の維持しつつも、デジタルデバイスを使った学習を積極的に授業で取り入れる絶好の機会ではないでしょうか。 教職員という立場からは、対面式授業の中で、できるだけ頻繁に対面で交流し日本語を学んでいく従来の方法が望ましいですが、これからは私たちも生徒の目線になり新しい技術や方法に適応することを学ばなければなりません。これらの技術を授業に応用することは、新しい生活様式に適応し前進していくために必要不可欠です。   Mark Batt バンクーバー日本語学校校長・教育部長 インタビュー記事はこちら  

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  • Language Acquisition in the Pandemic world Mark Batt, Principal-Education Division Manager At the Vancouver Japanese Language School, our goal is to provide people of all ages, from a variety of backgrounds and first languages, the opportunity to study Japanese Language and to learn about the rich Japanese culture that is embedded within it.  We aim […]

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  •   ‘On Being Mika’ – 新しいHeritage Program担当へ取材 Q. バンクーバー日本語学校並びに日系人会館(以下VJLS-JH)にHeritage Program担当として新たにMikaさんが加わりました。ようこそ!自己紹介をお願いできますか?ご家族について少し教えていただけませんか? 実は私、信じられないほど長い名前を持ってるんですよ。Mika·Mary Jean Kobayashi Emburyです。North Vancouver生まれで、今も住んでいます。最近までトロント大学で勉強していましたが、卒業後に戻ってきました。大学ではフランス語を専攻し、副専攻として人文地理学と歴史を学びました。私は日系カナダ人の4世で、日本·アイルランド·ウクライナの祖国のルーツがあります。仕事以外では、VJLS-JHで日本語学習をしたりロッククライミングをしたりして過ごしています。最近はバンクーバーで美味しいラーメンを見つけることに夢中になっています。お薦めがあれば教えてください! Q. VJLS-JHとHeritage Program職のどんなところに興味を持ちましたか? 大学での課外活動やインターンシップを通して、次第にコミュニティプログラムに関連する仕事に興味を持つようになりました。そんな時、Young Canadaに投稿されていた7月後半開始のHeritage Programming Coordinator募集のページを見つけたのです。全くの偶然でした。業務は、文字通り私が関わりたいと思っていた内容全てが含まれていました。非営利団体、プログラム開発·運営、コミュニケーション能力の習得、地元の組織やその他の非営利団体への働きかけです。組織の拠点が日系カナダ人である点も大変魅力に感じました。私は「数ヶ月遅かった!機会を逃しちゃった!」と思い、大変残念でした。締切はとうに過ぎたとわかっていましたが諦めきれず、メールで自身の気持ちと次の機会を心から願っている事を伝えました。その後すぐにポジションがまだ空いている事を知ったのです!  Q. VJLS-JHの歴史や日系カナダ人の辿ってきた道を学ぶ事は、あなたにどのような影響を与えていますか? VJLS-JHで働く以前から、日系カナダ人の強制収容などの歴史は家族を通して知っていました。祖母の家族はNew Denverに収容され、祖父の家族は1942年半ばにVancouverからSalmon Armの近くに移動した為かろうじて命令から逃れました。ですがVJLS-JH で働き始めて、私の知識はごく一部だった事が分かりました。私が思っていたよりも日系カナダ人やPowell Streetエリアの歴史が、自分の家族の歴史と結びつき、日々インスピレーションを受けています。通勤途中にはひいおばあちゃんの古い家(現在のSunrise Soya Foods)もあるんですよ!この歴史環境に囲まれて、とても光栄なことだし、さらに日本語をもっと勉強したいと思うようになりました。コミュニティにも積極的に参加して行きたいと考えています。 Q. 2月15~21日は BC州のHeritageWeekです。VJLS-JHがStanley Park, Lions Gate Bridge、Gulf of Georgia Canneryと並ぶバンクーバーの国定史跡に加わりました。これを知った時どう思いましたか?あなた自身、またカナダ人である事の意識に変化はありましたか? 正直VJLS-JHが国定史跡に指定されてかなり驚きました!Stanley Park, Lions Gate Bridge、Gulf of Georgia Canneryと同格の史跡になる日がくるなんて思いもしませんでした。私たち日系コミュニティは比較的小さいので、コミュニティに属する場所がこのような栄誉ある称号を得る事になるなんて考えた事もなかったのです。ですが衝撃は最初だけで、すぐに胸にストンと落ちました。私はこのコミュニティが称号に値するものだと心から思っております。ここは困難を生き抜いた人々の喪失と再起の物語を、強く感じ取ることができる場所なのです。正直なところ、国定史跡になった事に対してカナダ人としての意識にさほど変化はありませんが、日系カナダ人を誇りに思う気持ちはとても強まりました。 Q. 子どもたちの多文化アイデンティティを育てるには、ご両親や祖父母は何を心がけたら良いでしょうか。 幼少期から様々な文化·習慣を実体験する事が大事だと思います。料理でも大丈夫ですし、お友達のコミュニティを通じて異文化交流イベントやお祭りに参加するのも良いですね!世界には多様な文化があることを肌で感じられ、自分の文化が他に比べてユニークであったり、または似ていたりと様々な発見があるでしょう。そしてそれは、多様な考え方、多文化意識を高めていくことに繋がります。 Q.  VJLS-JHではBC州のHeritage Weekを記念してオンライン絵本朗読会を開催します。イベント主催者として、ご家族や子供達にメッセージをお願いします。 2月18日にBC州のHeritage Weekを記念して『On Being […]

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  •   On Being ‘Mika’ – Interview with Mika Kobayashi Embury, our new heritage intern Welcome Mika to VJLS-JH as the new Heritage Programmer. Could you tell us about yourself? Could you tell us a bit about your family background?  The first and most interesting thing you should know about me is that I have an incredibly long name: Mika […]

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  •                 Message for the New Year 新年に向けてのメッセージ -Darius Maze, Executive Director   常任理事 ダリウス・メイズ Akemashite omedetou gozaimasu.   明けましておめでとうございます。 The year behind us was a long and challenging one that has impacted families and loved ones and fundamentally changed how we work, play, and come together as a community. While we […]

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  •               GRATITUDE 感謝 & GOVERNANCE ガバーナンス GANBARIMASHITA 頑張りました –  by Deb Saimoto, Board Chair I am extremely grateful to be here wishing you all a healthy, safe and fortuitous 2021. When I look back on 2020, three words strongly come to mind:  Gratitude, Governance and Ganbarimashita.   It has […]

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  • As Vancouver’s new National Historic Site, we would like to express our heartfelt gratitude to the virtual sponsors & donors for our 2020 annual Capital Fundraising Golf Tournament during this challenging year.  All funds go towards our Interpretive Centre Renovation Project to do major capital repairs and to tell the miraculous story of our organization’s […]

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  • Mary Kitagawa’s Acceptance Speech upon receiving an Honorary Degree – Nov. 26, 2020 President Ono, Chancellor Point, Honored guests and graduates of 2020.  I acknowledge that we are on the unceded traditional territory of the Musqueum nation.   I accept this honorary degree from UBC with humility and gratitude.   I would like to receive […]

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  • 日本の保育園のコロナウイルスの対策 ー社会福祉法人清心福祉会の幼児施設へ取材                 Q.  社会福祉法人清心福祉会の簡単な紹介をしてくれますか? 当グループは茨城県ひたちなか市に本部があり、1975年(昭和50年)に創立しました。ひたちなか市において「たかば保育園(認可保育園 / 定員340名)」、「清心保育園(認可保育園 / 定員270名)」、「心羽ナーサリー高場(企業主導型保育園 / 定員30名)」、「心羽ルネサンスキッズ(企業主導型保育園 / 定員19名)」、東京都練馬区において「心羽えみの保育園石神井台(認可保育園 / 定員120名)」を運営しております。 Q.  新型コロナウイルスの感染拡大により、保育園にはどのような影響がありましたか?子供たちや保護者、園や経営側の観点から、これらの課題に対してどのように対処していますか? 4月からコロナ対策が始まり、5月末には緊急事態宣言が解除されましたが、練馬区より6月下旬まで登園自粛要請がありました。自粛中から解除まで(4月当初~6月末まで)、園児の7~8割が欠席し、医療・福祉、官僚、営業店舗関係のお子さんが園を利用していました。 行事は、練馬区のガイドラインに添って開催できるか否かを判断し、発達を押さえる内容ではなく、分散化による人数制限(各家庭2名)及び時間短縮で実施しました。子どもたちが遊ぶ環境も密を避けるために分散し対応しました。プール遊びにおいては、ガイドラインに添って10名以下で入水するため職員が繰り返し対応しました。園生活が再スタートすると、園児、保護者は共に登園時の検温、手洗いの励行、食事では1テーブル4名までとし、相対に着座せず、一方向に向くように着座しています。 保護者の就労状況が厳しいこともあり、何気ない会話から気持ちの乱れ等をキャッチしていました。また、保護者に余裕がなくなること、社会参加できないことで、子育てに影響が出ないよう、労いの言葉をかけるようにしました。保護者は気持ちを吐露してくれることもありました。 Q.  新型コロナウイルスは、子供たちの気持ちにどのような影響を与えていますか?子供たちの気持ちは、以前と比較して何か変化はありましたか?これらの変化にどのように適応していますか? 子供たちに関しては、生活上、大きく変わることはなく、友達と楽しく過ごせています。しかしながら、運動会等の行事は、新型コロナウイルス感染症予防対策の一環で、年齢別に分散して行っています。保護者や子供たちには、他の年齢の子供たちの発達も見て頂きたいのですが、難しい状況になっています。子供同士の学びの機会が奪われてしまっていると感じます。(年上の子供たちの様子を見て、憧れを持ったり、発達のモデルとして捉えられない。) クッキング保育等、自ら食品に触れ調理を体験し、食する経験ができず、「食育」の学びの機会は減っていると思います。当番活動の配膳の手伝いもできないのが残念です。職員に関しては、交流会や会食等、帰省も含め行動が制限されています。充実した余暇が取りづらく、気持ちの切り替えもできず、孤立感を持つ職員がいることは否めません。 Q.「心羽えみの保育園石神井台」の高橋園長より子供たちの支援の一環として、保護者のカウンセリングを行っているとお伺いしました。都市部における幼児施設において、子供たちの「問題となる行動」の主な原因を調べたところ、問題の原因はご家族や両親でした。新型コロナイウルス感染拡大を背景に、現在、保育園ではどのように子供たちをサポートしていますか? 緊急事態宣言中の家庭支援は、リモートで育児相談を受けたり、Web配信で遊びの紹介(コマ回し・絵本読み聞かせ・体操・折り紙・歌等)をし、その中で、園へコマを取りに来る機会を作り(ピロティにて短時間で)、保護者と子供と逢う機会をつくりました。その際、困りごと等(問題となる行動について)の話を聞きアドバイスをしました。前述しましたが、保護者の就労の不安定さが子育ての不安にも通じるので、個別相談がしやすいよう一度、面談にいらした保護者には翌月にもつながるように予定を入れています。長く付き合いながら支援をしています。 精神疾患のある保護者も多く、日々の様子をキャッチしながら子育てに不安を感じないよう言葉をかけています。シングルのご家庭も多いので、一人で孤立した育児にならないよう、気持ちの切り替えをどのようにするのか、子どもの問題行動についても記録を残すことで客観的に成長や行動のきっかけも理解できる対策法を伝えています。現在は、子供たちと生活し、運動遊びを行う中で、成長している点を保護者へ伝えたり、夕方の迎え時には明るく迎え入れをしています。 Q. 新型コロナウイルスから何を学びましたか?新型コロナウイルス感染症の拡大を背景に、これからの日本社会はどのように変わっていくと思いますか?あなたの園はどのように変わって行くべきだと思いますか?今後、より保育を充実させるためには、スタッフはどのような新しいスキルが必要となってくると思いますか? 世の中は変化することが当たり前であることを再認識しました。どんな時代になっても希望溢れる夢を描き、自分らしい道を切り拓いていけることが重要だと考えます。各事業をはじめ、物事の根底が明確に見えた時代になったと感じます。物事は、「何のために」、「どうして」、「誰のために」やるのかという要素が非常に重要ですが、新型コロナウイルスをきっかけとして、より物事が明確になったと考えます。人は、人とつながりコミュニケーションをとることで心を安定させていることが明確になりました。 見えないウイルスとの闘いを経験し、今までは漠然としていましたが、自分自身の身を守ることの重要さを知りました。これからの日本社会は既成概念にとらわれない自由な発想力や、よりダイバーシティーを推進し、新たな価値を創造していけるかが重要になってくると考えます。保育業界では、マスクをすることは当然ですが、行事を中止したり、ソーシャルディスタンスを保つなど、様々な感染防止策が進められており、新しい生活様式への切り替えが子供たちの生活の中に広がってきています。子供たちの発達において、今後、どのような影響が出てくるのかをよく調査していく必要があると考えます。合わせて保育・教育のあり方自体を再考しなければならない時代なのかもしれません。 より多様になる保護者の就労状況に合わせ、柔軟な保育時間を設定できればと考えます。園児数も分散できるように、子供の興味関心に合った小グループの保育が実践できるようにしたいと考えます。スタッフは保護者の背景にある事情も考慮しながら、保護者支援、対応ができるメンター的なスキルを身につけることが大切だと感じています。 最後までご高覧頂き感謝申し上げます。

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