VJLS-JH図書館のデジタル化構想:川口 亘代さんへのインタビュー

VJLS-JHの図書館コンサルタントとして三重県出身の川口 亘代(かわぐち のぶよ)さんが新たにチームに加わりました。当館の4万7千冊を超える日本書籍のデジタル化、サービスの向上・改善に取り組んでもらいます


今日は貴重なお時間を​いただき、 ありがとうございます。簡単な自己紹介とVJLS-JHでのお仕事について教えていただけますか?

このお仕事には1ヶ月前から携わっています。その前は、Langara CollegeでLibrary and Information Technology Programを2年間勉強していました。とてもいい経験になりましたし、勉強もとても楽しかったです。この求人情報を見つけたのは、とても良いタイミングでした。プログラムの卒業を間近に控え、講師の一人が応募を勧めてくれたのです。私はワクワクしながら面接を受け、最終的に採用いただけました。VJLS-JHでの業務はとても楽しく、やりがいを感じています。困難に直面することもありますが、同僚の支えやUBCの日本研究司書、Langara Collegeの講師からのアドバイスをいただきながら、日々多くの事を学んでいます。

図書館コンサルタントとして現在取り組んでおられるプロジェクトについて教えてください。

このプロジェクトは本当に面白いですよ。基本的にはゼロから図書館を立ち上げることになります。現在手元にあるのは、限られた情報しか入っていないエクセルシートの蔵書データだけです。残念ながらこのシートにはISBN*が含まれておらず、デジタル化するにはやらなければならないことが沢山あります。まずは、デジタルプラットフォームを設定する必要があります。今は、適したILS*を選ぶ作業をしています。様々な種類のものがあり、図書館によって必要とするものが違うため、これにはかなりの時間を要します。当館を利用される方々が図書館にどんなことを期待しているかを探り、適したものを選びたいと思っています。もう一つ難しさを感じているものとして、蔵書目録の作成です。私は英語の書名しか扱ったことがありませんでしたが、ここではおそらく99%が日本語の書名です。これは、大きな学習プロセスです。皆さんがオンラインシステムを利用できるよう、数ヶ月以内にILSの設定とコンピュータの導入、そして目録作成を開始できればと思っております。

プロジェクト全体の期間はどの程度と予想されますか?

間違いなく長い時間を要します。この通り(図書館に山積みされた本を指して)、まだ手が付けられていないものが山ほどあります。目録作成にはかなりの時間が必要です。ボランティアの方々がお手伝いしてくださると聞き、とてもありがたく思っています。目録作成は簡単な作業ではありませんが、シンプルにすることで多くの書籍を追加することができます。

VJLS-JH図書館の将来に期待することは何ですか?

子どもや大人専用の読書スペースがあったら良いと思います。例えば、子ども達のためには、兄妹の授業が終わるまで遊んだり本を読んだりできるスペースを確保したり、社会人の場合は多くの利用者が読書や勉強、調べ物やリラックスを目的に来館すると思いますので、テーブルの数がもっとあればいいのではないかと思います。読み聞かせやワークショップなども提供できたらいいですね!最終的には、セルフチェックイン・チェックアウトのキオスクができるのが望ましいです。サインイン、サインアウト、書籍の検索などが簡単にできるようにしたいですね。また、学校関係者だけでなく、地域の方々にもご利用いただきたいと思っています。バンクーバーでこれほど多くの日本書籍を所蔵した場所は他にありません。当館を宣伝し、日本の文化や言語に興味のある人たちにもっと来てもらえたらいいですね。

最後に何かコメントや伝えたいことはありますか?

既存の利用者の皆様や、利用はしていないが関心を持ってくださってる皆様に、図書館に期待することについて、ご意見を伺いたいです。プログラムに着手し始めたばかりなので、リクエストにお応えできることがあるかもしれません。可能な限り対応していきたいと思います。また、長年にわたって本館の維持のためにご尽力いただいている図書館ボランティアの皆様に改めて感謝​申し上げます。ボランティアの皆様のサポートなしに図書館を維持することは、これまでもこれからも不可能です。


VJLS-JH図書館プロジェクトに関するご意見ご感想、またはご質問等ございましたら、川口library@vjls-jh.comまでご連絡ください。

*Integrated library system(ILS):蔵書、予約、支払い状況、利用者を把握する図書館の基幹システム。
*ISBN(International Standard Book Number):出版社、書店、図書館、インターネット小売業者、その他サプライチェーン参加者が、注文やリスト作成、販売記録、在庫管理のため使用する製品識別用国際規格コード。