FAQ

コミュニティについて

Q1. VJLSは今後、言語学校からコミュニティセンターとして生まれ変わるのでしょうか?

A1. VJLS-JHは何年もの間「学校」の括りにとどまらない様々な役割を担ってきました。 素晴らしい言語プログラムと並行して、文化体験プログラムや踊り、レンタルスペース、保育園など、プログラムやイベント、お祝いの場を通してコミュニティの人々に集いの場を提供してきました。 1928年以降VJLS-JHは単なる学校としてではなく、上記のような様々な役割を担う場所として運営され続けています。 当団体の役割は多岐に広がり、様々な方面での成長を続けた結果、利用者の幅やコミュニティの定義も広がることとなりました。 VJLS-JH は何か全く別なものに生まれ変わるわけではありません。既存の役割はそのままに、ここ100年近くの発展の軌道の上に立ったまま新しい一歩を踏みだすという形です。

Q2. 言語学校としての役割を軽視していませんか?

A2. 言語学校としての役割は当団体にとって100% 大事なものであり、今後とも無論そうであり続けます。 私たちは資金や時間、労力といったリソースを、新しい教材、カリキュラムの改善、新しいクラス計画、先生方に役立つ新しいトレーニングや支援に注ぎ、学校の更なる発展計画に沿って行動をしています。 ではなぜ、この論点があまり議題に上らないのでしょうか?

その理由は、皆様から頂いている学費だけでは、建物の維持費を含め、上記のような活動にかかるコストを賄うことができないからです。私たちは保護者の方々から頂く学費をこれ以上値上げしたくはありません。 もし値上げを先に実行してしまったら、学習者を増やすことは難しいでしょう。 インタープレティブセンター・プロジェクトは、日本の言語・文化・歴史に興味がある新しい生徒の獲得に期待できるプロジェクトです。 このプロジェクトを通し既存の建物をクリエイティブに活用することにより、新しい教科書、カリキュラム、プログラムの実現に必要な資金の調達といった戦略的立案が可能になります。

スペースの有効活用を目指す理由は、現在のアフォーダビリティを維持しつつ当校がより輝き、多くの日系カナダ人家族の方々にご利用頂ける場所であり続けてほしいと願うからです。インタープレティブセンターは その未来を可能にする一つの方法です。

言語は間違いなく文化理解に欠かせない要素であり、言語を話すことで特定の文化やコミュニティの一員になれるという側面は私たちも理解しております。 新しい文化を理解し、その中に身を置きたいと願う人々を私たちの空間に招き入れることで、当団体はより多くの日本語学習者を獲得でき、彼らを通して日本語・文化の普及発展をより一層支えていくことができます。

Q3. 学校のこれからの成長計画について教えてください。 子どもたちが受ける教育の質を今後どのように高めていくのでしょうか?

A3. 上記の質問でも触れたように、当校の成長計画は、当団体をより開かれたものにし、日本の文化・歴史に興味を持つ人々を招き、それらをより深く学べる機会を提供することにあります。 生徒数を増やすことで、新しい科目やトピックに関するクラスを追加できます。そういった新しいクラスでの学びを通して、生徒全体の日系カナダ人コミュニティへの感謝と参加を促すことができます。

我々はVJLSを率いる新校長にマーク・バットを起用しました。マークはプログラム内容の充実、質の向上、カリキュラムの改善を通して、様々な言語プログラムの発展に貢献してきた人物です。 私たちは彼のリーダーシップのもと、他の教育機関からも広く認知され、そういった機関が目指す生涯学習や日本語の継続的な使用を支援できる、確固たる学びの枠組みをVJLSに作っていく所存です。

さらに我々は、教員がより良く勤務できる学習の仕組みを作ろうと試みています。勤務の効率化を通して、それぞれの特性や良さをより活かした教室を作れるよう模索しています。このような運営の変化により、生徒が授業を通して自分自身の成長をより実感できるようになると考えています。

Q4. 日系カナダ人の歴史について教えたりプロモーションすることが、どう団体の収益に繋がるのですか?

A4. VJLS-JHはパウエル街の歴史ウォーキング・ツアー (Historic Powell Street Walking Tours) を通して既に収益を上げ始めています。参加者からの寄付に加え、このツアーは日系カナダ人コミュニティの歴史を前面に押し出すことで、当団体を知ってもらえるきっかけとなっています。 また、十年以上に渡り運営を続けてきた日本文化体験プログラム (JCEP) も、例年様々な学校から生徒さんが参加する人気のプログラムとなっています。私たちはこのような例に沿って、日系カナダ人の歴史を教え広める機会をより充実させていきたいと思っています。 JCEPは少額ながら参加費を徴収しており、引き続き人気を高めていくことで重要な収益源になると考えています。

Q5. VJLSの特長として、文化教育と日本語教育の両方を受けられることが挙げられます。 当団体の歴史に加え、先生方、コミュニティ、生徒の努力の上に成り立っているからこそ、VJLSでの日本語学習はユニークな体験だと思います。 新しい設備は日本語学校を単なる学習塾に変えてしまうのでしょうか?

A5. 私たちはVJLSが単なる学校ではないことを十分認識しています。コミュニティの皆様は、日系カナダ人が文化を共有・体験できる集いの場としての価値をVJLSに見出しています。 だからこそ、より多くのイベントを運営し、日系カナダ文化を祝う式典や集いを催すことができるよう、建物の設備改善をする必要があると考えました。 このような文化的集いには、映画の上映やインタラクティブな展示、お祭りやその他様々な文化活動が挙げられます。設備や建物構造上の制限に縛られず、スペースの独創的な活用方法を通して、当校・当団体の重要な活動を維持していきたいと考えています。

導入する新設備は、生徒の学習に影響するものではありません。教室や学習スペースが既存の教育プログラムの妨げとならないよう、最大の配慮をしていくことを保証します。 会議の中でスタッフから提案のあった、当プロジェクトの目標達成に必要な素晴らしいアイディアの数々を今後活用して参りたいと思っております。

Q6. 図書委員会とどのように協力していく予定なのか、知りたいです。

A6. プロジェクトは現在、計画段階にあります。変化を起こす前の現段階において、人々から多様な意見やアイディアを聴くことが重要であると考えています。 プロジェクトは現在、計画段階にあります。変化を起こす前の現段階において、皆さんから意見やアイディアを聴くことが重要であると考えています。

この基準を決定する要素として、図書館利用者の見極めが挙げられます。(例えば、図書館は主に誰のためにあるべきなのか。お子さんたちなのか、若年層の人々なのか、保護者の方なのか、 研究者なのか。) そして、そういった主要利用者のために図書館が置いておきたい本はどのようなものなのか、といった点が議論の焦点になります。それに加えて、本の保存状態の良さや、現代における有用性も参考すべき点となります。(例えば、同じ本にしても、新版やより良い内容の本と取り換えるべきか等。)

こういった点についての会議を委員会が主催します。各棚を点検し、本を寄付すべきか残すべきか検討します。 こういった何名かでの活動に慣れて信頼関係を築くことができたら、一冊ごとにかける点検時間を短縮し、作業速度を早められる可能性もあります。

Q7. 日本語で書かれた本の価値を正しく査定できているのですか?

A7. 図書ボランティアと活動的なコミュニティメンバーの力をお借りして査定を行っています。 もしこの活動にご興味があれば、ぜひボランティアとしての参加をお願いいたします。こちらのフォームからご応募ください。

Q8. パワーポイントのスライドにもありましたが、ヴィクトリア大学とのパートナーシップについてもっと知りたいです。

A8. VJLS-JHは今までにも、様々な大学と提携する日系カナダ人団体として知られてきました。ヴィクトリア大学とは「権利侵害の全景 (Landscape of Injustice) 」と題された研究プロジェクトで協力しました。 この研究プロジェクトは、第二次世界大戦中に移住を余儀なくされた日系カナダ人に関する記録資料を集めデジタル化し、図書館のアーカイブの一部に加えることで、後世の学生や利用者が閲覧できるようするものです。

この研究プロジェクトは重要な歴史的意義を持ちます。日系カナダ人の学生が自身の先祖に関する調査を行えるだけではなく、当時のBC州での経験を自分事として感じられるツールとしてこのデータベースを活用できます。 特にBC州の人種・文化的マイノリティに関して言えば、先住民の方々や黒人系コミュニティの歴史に特化した資料データベースの話は聞いたことがありません。こういったデータベースの有無が、自身の持つルーツや過去についての理解度を左右します。

Q9. バンクーバー市から得た 25万ドルの補助金は、一度きりの支給ですか?

A9. はい、今回の補助金は一回限りの給付となります。 これ以外にも、市からは別途の補助金を受け取っています。 今回給付された補助金の使用目的は「日系カナダ人コミュニティに対する市からの賠償の一部として、ジャパニーズ・インタープレティブセンターを設置すること (“establishing a Japanese Interpretive Centre and as a part of the City’s redress actions for the Japanese Canadian Community.”)」です。(英文は協議会の議事録から直接引用) [Quote taken directly from Council minutes]

Q10. 何故ここまで「コミュニティに対し開かれた団体となること」と「日系カナダ人の歴史」を重要視するのですか? VJLSの憲章に明記されているように「日本の言語・文化に関する学びを推進し育む」ではいけないのでしょうか?

A10. VJLS-JHは何十年もの間、多様なコミュニティに対し友好的で開かれた団体であり続けることを目標としてきました。 毎週行われる成人向けの日本語クラスや日本語基礎プログラムが代表するように、当校は日本語を初歩から学ぶ人々を歓迎してきました。 日本人会館を様々なコミュニティ団体に貸し出してきたのも同様の理由からです。

当団体は114年もの間、日系カナダ人コミュニティにとって重要な役割を果たしてきました。この歴史を貴重なものとして捉え、後世に伝えていくことが我々の役目であると考えています。過去を風化させないことで、後世の人が歴史から学び、現代に活かすことができます。 現代の在り方を過去から読み解くことで、当団体が第二次世界大戦前のコミュニティの発展にどう寄与したのか、また当団体が大切なものを守ろうとするコミュニティをどう支援してきたのかを深く知ることにより、日本の言語・文化を伝える現活動の礎を改めて理解することができます。 私たちコミュニティがこの歴史・事実を伝承することを辞めてしまったら、人々が困難の時代とどう向き合い、どのように復興してきたのか、その力の源を忘れてしまうことに繋がります。 VJLS-JHは市・州・連邦政府からも史跡に認定されており、当団体の歴史を語り継いでいくことは重要です。

質問者の方が仰る通りVJLS-JHは憲章(法的文書)に基き活動をしています。憲章は団体の目的や活動概要を明記したものです。 現憲章は以下の五つの目的を掲げています 。

  1. 日本の言語・文化に関する学びを推進し育む
  2. 日本の言語・文化に対する理解と学習に向けた適切な施設と学術的指導の提供
  3. 多文化・多言語理解の促進
  4. 上記の活動を奨励する人々・団体の支援
  5. 上記のいずれかに付随する目的の達成を目指す

コミュニティに開かれた団体であること、そして日系カナダ人コミュニティの歴史を伝えていくことは、 憲章の c, d, e に当てはまります。

Q11. なぜ近隣コミュニティにケータリングをする必要があるのですか? 彼らは既に政府から多くの資金とサービスを得ているように思います。

A11. VJLS-JHはダウンタウン・イーストサイドの多様な個人・グループ・団体組織を含む広いコミュニティに対して活動する団体です。 良き隣人として協力し合い、このコミュニティを支援することで、彼らも私たちに理解・協力を示し、結果的に近隣全体にとって良い影響に繋がると私たちは信じています。 よって特定の個人・団体が政府からどのくらい補助を受けているかといった情報は私たちの活動に関わるものではありません。 私たちが注力しているのは、当団体が位置するダウンタウン・イーストサイドを安全で、様々な人にとって包括的な地域にしていくことです。そのためには信頼関係を築くこと、個々の近隣住民・近隣外から訪れる人々を歓迎することが有効な手立てです。

Q12. 団体の「目的」や「正義」をどのように定義しているのですか? そのためのリソースを、どこから集め、何に使おうとしているのですか? 私たちはCentre for Truth and Reconciliationのような団体ではないのに。

A12. カナダの土地に住む全ての人は、職業や生い立ちに関係なく、先住民の方々から「盗まれた」土地に住む入植者です。よって真実と和解 (Truth and Reconciliation) を時間・場所が許す限り支援していくことは、私たち全員が持つ義務です。 我々個人はどんな形であれこの件の当事者です。移民1であれ5であれ、移民とその子孫である私たちとこの土地との関係、ひいてはこの土地を治めてきた人々との関係は変わりません。

日系カナダ人と先住民は人種差別と強制移住のトラウマを経験しています。自分たちの土地を追い出され、見ず知らずの土地での生活を余儀なくさせられました。 だからこそ、自らのコミュニティの歴史を想うとき、同じ痛みを経験した他コミュニティの歴史を同様に尊重することが重要であると考えます。 我々は日系移民とその子孫としてこの先住民の方々の土地に住んできました。日系人収容キャンプが建てられた先でも、その土地の先住民の方々は、苦労する日系人を様々な形でサポートしてくださいました。その分、先住民の方々に我々が抱く負債と感謝の念は特筆すべきものです。

我々は日本人会館の貸出に限らず、今後も先住民のコミュニティや関係者の方々との繋がりを強化し、共に声を上げることで彼らの主張・活動を支援していきたく思っています。 この活動には多大なリソースがかかるというわけではありません。ただし時間とコミットメント、勇気が必要です。

Q13. 日本語学校に通う生徒の保護者たちは、施設の利用に関する多大な変化に関するコミュニケーションが不足していると感じています。 例えば 「冷却ステーション」の使われ方には大変驚きましたし、「こどものくに」の保護者に対して使用範囲に関する連絡はありませんでした。

A13. 明確で開かれたコミュニケーションは重要であり、大切な情報を時差なくお伝えすることに我々はコミットして参ります。 その実現のために保護者諮問委員会の設置に向けて動いています。当委員会の代表はVJLS- JHの情報を集め保護者の方々と共有すると同時に、保護者の方々からのアイディアや懸念をスタッフと共有する役割を担います。 保護者諮問委員会 付託条項の下書きはこちらからご確認頂けます。こちらの書面に対するフィードバックがあれば、ぜひexecutivedirector@vjls-jh.com までお送りください。日本語・英語どちらの言語でも大丈夫です。

VJLS-JHは何十年もの間、日本人会館をコミュニティグループや地域組織、個人に貸し出してきました。 施設の貸出はスタッフによって管理されており、常任理事の力を借りながら施設マネージャーが貸出案件をひとつずつ丁寧に見直し、利用者が健康と安全に関するプロトコルやガイドラインに沿っているかを確認しています。 このチェックは通常の運営過程に盛り込まれており、全てのプロトコルが守られていることから、各貸出に関する情報を保護者に伝えるのは現実的ではないと考えます。

「冷却ステーション」も全てのプロトコルを順守しており、他の貸出利用者と区別すべき理由は見受けられません。 「こどものくに」の保護者の方々との話し合いの結果、来場者・利用者全員が日本人会館の使用状況を一覧できるよう、イベント予定表を掲示することにいたしました。

インタープレティブセンターがもたらした成果の一つに、日本人会館内の仕切りドア設置が挙げられます。これにより貸出スペースと遊び場を完全に仕切ることができ、子どもたちの安全を確保できます。